スキンケアや化粧下地の歴史
スキンケアや化粧下地というのは実はとっても歴史の古いもので、遡っていくと始まりは古代エジプトやメソポタミアといった時代になっています。
この辺りの地方は砂漠地帯ですので、空気が極度に乾燥していました。 ひどい乾燥から肌を守るために動物や植物の油を塗っていたのが最初だと言われています。
最初はただ抽出した油を塗るだけだったのですが、だんだんと薔薇など花の香を加えるようになっていき、この文化は外にも広まっていきました。
最初に広がっていたのはギリシャやローマなどの地方です。 ローマに広がる頃には香りを楽しむもの、というアロマとしての認識が強かったようです。
そして、2世紀となったローマの医師が、動物の脂に水などを加えて治療にも活用していくのですが、これがコールドクリームの最初であると言われています。
今あるスキンケアや化粧下地のようなクリーム状のものになったのは17世紀以降のヨーロッパにおいてで、この頃の歴史ではこの程度の発展でした。
さて、では日本においてはどうだったのでしょう。 日本は温暖湿潤気候であるため動物や植物の油はあまり必要とされなかったようで、オイルの発展は盛んなものではありませんでした。
ですが江戸時代に入って、湯上がりの下地や薬の代わりにヘチマ水をベースにした液体で保湿をするという文化が生まれました。 これが、日本におけるスキンケアの始まりです。 べとついた使用感のオイルよりも、さらりとした水由来のものが好まれたようですね。
歴史が明治時代に移り変わると、そばかすや小ジワや吹き出物をカバーするため、そしてヒビやあかぎれといったキズの処置に、化粧下地や化粧水の原型ができていきます。
こうして見るとクリームやオイルなどのスキンケア用品、そして化粧下地などの文化や歴史というのがとても古く深いものであるということが分かりますよね。
今現在のような形となって普及するようになるのはもう少し先の事なのですが、こんなに古くからあったものなのだと考えるとちょっと感慨深い気持ちになってしまいませんか?
古い時代を行きた人たちの知恵や苦労から出来ている化粧水や下地、オイル。 大切に大切に使っていきたいものですね。